8月最後の日曜日も終わり、もうすぐ2学期が始まりますね。宿題も様々…終わっていたり追われていたりの頃ですね。
先週はゆっくり上達を待ちましょうとお話ししましたね。
よくこのフレーズ聞きませんか?また、言ってませんか?「間違えないでよく弾けたね。頑張ったね」本当に間違えないで弾けたらいいのでしょうか?
私も子供の頃はそうでした。間違えずに弾ければ合格でしょう?と思う気持ち。でもそれは楽譜の通りに弾けただけです。先生に、楽譜どおりに弾けたのは、料理でいうと作るものの材料と調味料を用意したのと同じだよ。それでは食べられないでしょう?切ったり、焼いたり煮たり…タイミングをみて調味料を入れて味見したりするよねと。そしてお皿に綺麗にもって完成だよと…。
速度記号が表示されていれば、どのくらい?書かれていなければ、どの速さがいいのかな?
強弱記号のある所の音色は?書かれていない所はどう作る?楽譜から作曲者のメッセージを読み取っているかな?
ここはこんな気持ちでとかこんな音色で弾こうなど自分の意志はある?
例えば同じ料理を食べた時、また絵をみた時に感じ方は様々です。人にはそれぞれ個性があります。人の影響は受けても他人が作れるものではなくて、自分なりでいいので表現する力また考える力をつけていかないとグッとくる演奏になりません。
ですから間違えずに弾けたことただけを褒めたり、間違ったことだけを注意されてしまうと上手に弾くことの価値観を取り違えてしまいます。
この曲は、「こんな音で弾きたい」とか「伝えたい」と考えがあり少しできた時は、「素敵に弾けたね」とか「可愛く表現できたね」など沢山褒めてあげましょう。
演奏する時に、例えミスがあっても最後まで流れを止めずに弾きとおす力はもっと大切です。
練習方法でいうと、連弾や合唱やアンサンブルなどおススメです。誰かと一緒に奏でると何かあっても勝手にやめるわけいはいきません。相手の気持ち息づかいを理解しながら弾くので、心に幅ができ独奏する時にもヒントとなることが沢山発見できると思いますよ。