お盆も過ぎたのに暑さはいっこうにおさまりませんね。毎日の挨拶が「暑いですね」が合言葉のようになっています。
前回は練習をするという習慣をつけていくにはというお話しをしました。
お子様にも大人の方にも、先生にも色々なタイプがいます。ゆっくり楽しみながら進んでいくタイプや先生も曲に繋げるためにテクニックを確実につけていく指導をしたりと様々です。教則本のレベルがどんどん上がって進むから上手とかゆっくりだから下手などはないと思います。指導していくうえで、性格や練習量、年齢やテクニックの状況など色々とみながらペースを変化させています。
指が速く動くことや弾く技術は素晴らしい、間違わなければよいでは、いい演奏にはなりません。一緒に音楽を感じたり表現する力を身につけることも大切です。それにはいろいろな曲を知り、この曲素敵だなぁと思える気持ちが芽生えて感じることができると時が大切なのです。
教えていると、いつになったら〇〇の曲が弾けますか?後から始めたのに私より(うちの子供より)ずっと先に進んでいるんですという言葉を耳にします。習い事をすると同じ習い事をしている他の人もいるので、比べたくなる気持ちもわかります。また数年たってくると、「家で練習をしないし、上達しません」「勉強も忙しくなりますし、向いてないのかしら」「時間がない」という理由でやめてしまう方も実際にいます。
ピアノという習い事。月謝も教材費もかかるし、通う時間もあるし親御さんなら送迎の時間もなど。なかなかレベルアップしない…時間がもったいないとなると…教室に入ったきっかけとなる「弾けたらいいなぁ」という初めに抱いた夢はなくなり時期尚早の結論へ。
幼稚園から始め中学生になるまで、ほとんど練習しなかった生徒もいます。中学になり音楽の授業で伴奏を弾くことになりその時にに嬉しい経験をしてピアノを弾くようになったり、ピアノを弾くとも思わなかった友達や近所の人や身近な先生が演奏していてカッコいいなぁと思い些細なきっかけで練習を始めたりして、受験という大変な時期を迎えた時にも弾くことで心が安らぎの時間を楽しんだりリフレッシュする時間となり続けている生徒もいます。
少しずつでも続けていると読譜力や覚えた技術や音楽をとおして培った心は、ずっとピアノを楽しんでいける力となり一生の宝となりその経験が人生の色々な場面で自信になったり、苦しい時期を乗り越えさせてくれることでしょう。
大人の方は自身のジレンマになったり、親御さんは焦ってしまう気持ちはよくわかりますが、本当にある瞬間上達が早くなったり練習が今まで以上に楽しくなり階段を上がる時のように、ゆっくり進んだり立ち止まったり、時には駆け上がるように一気に進んだりと変化はありますが、大人の方は気長に慌てず続けてほしいですし、親御さんは長い目で見守ってほしいです。私もその変化をみるのが辛い時、楽しい時とありますよ。でも楽しんでいる姿をみるのは嬉しいです。